総探✎【沖縄探究】③基地課題探究班
米軍基地に関する探究として「基地問題」「国際交流」の2つの視点からフィールドワークを行いました。
沖縄国際大学では米軍ヘリ墜落現場の視察と資料の閲覧、”基地の街コザ”では、50を超える国籍の方が住む街としての取り組みや課題について学びました。また、普天間基地が市の中央に位置する宜野湾市役所まち未来課を訪問し、基地返還後の跡地利用について学びました。
【1日目】
沖縄国際大学→かでな道の駅→基地の街コザ街歩き→KozaInternationalPlaza訪問
【2日目】
佐喜眞美術館→宜野湾市役所まち未来課訪問→美ら海水族館
以下、生徒の感想(抜粋)です。
koza international plazaの方に聞いた住民の声は私が調べていたことよりも現実的でとても驚きました。やはり基地がどうあるべきかでは、そこで働いてある人々もいるので判断しかねられるという話もされていて難しい問題であると再認識させられました。次にコザの街歩きに行きました。街歩きでは外国人の方々が福島にいる時とは比べ物にならないくらい目にしました。59カ国の人々がいることを聞いてとても驚きました。また、建物がコンクリートでできており、英語標識のが多くてアメリカにいるような気持ちにもなりました。そしてこの街歩きを通して多国籍、多文化の人々と共生していくことはお互いを認め合うというような点で大切なことであると感じました。最後にkoza international plazaでも、多国籍の人たちとの交流をしていて料理やカラオケといった体を使うということで言葉の壁をなくすという工夫をしていたり、優しい日本語を使った理といった工夫をしていて誰でも参加しやすい形をとっていてとても素敵だと思いました。
まず、沖縄国際大学では、ヘリが衝突した場所を見てきて、図書館の資料室にはその衝突したところの写真や当時の新聞があってみてきました。大学の壁は真っ黒になっていて、そこに誰もいなかったのが本当に奇跡だったと思いました。道の駅かでなでは、嘉手納基地が見渡せて、とても大きかったです。
コザの街歩きでは、チャンプルー文化を見て体験出来ました。コザの道には外国人がたくさんいて、日本人を見つける方が難しいくらいでした。英字看板だけでなく、インドの店や台湾の神様がいる所もありました。また、ミュージックタウンとも呼ばれているので、楽器店では昔のラジオみたいなのを見れたり、三味線のプロの方から三味線と歌を聞かせてもらったりしました。お店の人がとても優しかったり、すごく国際色豊かで魅力のある街だと思いました。また、米軍の人たちの車も当たり前のようにあって、昔コザ騒動があったところとは思えないくらい、共生しているとも思いました。KIPさんでは、国際交流について聞いてきました。今までは、調べてもあまりよく分からなかったけど、直接国際交流の事業の方からの話を聞けたので理解できる話やこれからのヒントになることが沢山聞けました。特に、イベントを企画する時の工夫していることでは、59カ国もの国の人たちが住んでいる中で、ベトナム人が多いから、ベトナムの人たちに向けたイベントをして、その中でベトナム人と何かを作り上げるということを大切にしていると言っていました。私が企画したイベントでは、留学生と交流することだけが目的だったので、聞いたことを生かしてもっと楽しく、深く交流できるイベントをできるようにしたいと思いました。また、職員さんたちがなんでKIPさんに就職したかを聞きました。職員さんたちはみんな、留学先で現地の人たちから良くされてきたので、帰って来た時に自分もそうしたいと思ったり、そうするのが当たり前と思ったりして、それでKIPに就職したという話でした。いつも外国人が周りにいる沖縄にいるからこそ実践できることだと思いました。私も、外国人を助けられることがないか、こっちにいる時でも考えながら生活したいと思いました。
私は米軍基地に関する騒音や墜落といういわゆる影と呼ばれる事柄について今まで学んできました。しかし今回影ではなく光の部分の跡地利用での話を聞いて、影の部分を薄めないようにすることだけではなく将来を見据えた活動も必要であることが分かりました。私が特に印象に残ったのは、住民と観光客との利害関係の話しとどこを開発するかなどです。普天間基地の土地の大きさは広いことから上手くゾーンを分けて(標識をつけたりして)両立させることと山など開発が難しいところとそうでないところを分けることは必要であることが分かりました。また、基地で働いている人の失業者を出さないようにしたりすることを考えたりすると長い時間をかけて返還された時の時のために計画を練り上げていてすごいと思いました。私は今回沖縄国際大学を訪れて昔に起きた墜落が東日本大震災や原子力発電所事故のように今の世代に忘れられないために語り継ぎ、風化させないことが必要だと思いました。
本事業は、公益財団法人 福島県学術教育振興財団の助成を受けて行って実施しております。